ABOUT

ISATOFARMのオンラインショップをご訪問くださり、本当にありがとうございます。
首藤元嘉、そして妻の陽子です。
オーガニックが当たり前の未来を目指しています。

私は代々続く農家の12代目として生まれました。就農前は飲食業や製陶業など「食」と「土」に係る仕事をしていました。農業をするまでは何をしていても地に足がついていないような感覚がありましたが、福岡正信氏の「わら一本の革命」を読んでこういう農業の世界があるのならやってみても良いかも、と思い父に思いを伝えると「そんなことできるわけがない」と猛反対を受けました。それでも自分の思いを諦めることはできず、父が体調不良により農業を引退するまで8年間待ち、自らが就農する際に全圃場自然栽培に転換しました。

何もわからないところから一人で学び実践を繰り返しました。大変なこともたくさんある中何よりも励みになったのは、目の前のお客様の「おいしい」の笑顔です。「おいしかったけ、また来たよ」と言って来てくださる笑顔のために働かさせていただいているのだなと感じています。今では、農業はこの世で一番面白い仕事だと心から思えます。

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令和元年6月、株式会社維里(いさと)を設立しました。
「維」には繊維、「里」には食と暮らしという意味があります。
衣・食・住を名前に揃えることで、農業を通じて食と暮らしをととのえたいという思いを込めました。
自然栽培圃場の拡大に努め地元の自然環境を守る地域の担い手になるという思いを込めて法人化しました。現在は夫婦二人の小さな会社ですが、今後は農業という仕事を通じて弊社で働く人たちが食べることに困らず幸せに満ち、農業が楽しいと思える職場を提供したいと思っています。

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令和4年春、山口県長門市に移住しました。
以前は生まれ故郷の愛媛県で就農していましたが、自社と地域の想いの不一致からなかなか営農圃場が増えないというジレンマを抱えていました。そんな時、たくさんのご縁が重なり、現在住んでいる長門市に移住し営農することを決めました。
私たちが住むところは長門市でも山の方、日置畑(へきはた)という集落です。世帯数18という小さな集落の中では今後の担い手確保が課題となっていました。私たちといえば自然栽培で圃場を拡大したいという思いがあった。ここに奇跡的なマッチングが生まれました。
移住にあたり、地域の方々は快く受け入れてくれました。
日置畑の方々は私たちが移住する前に準備と言って土地の情報整理や圃場の耕起、さらには倉庫の片付けまでしてくれていました。それを見たときの私たちの気持ちと言ったら、言葉では表せないほど感謝の気持ちが溢れました。
獣害が多い地域のため、米作りには防獣害対策が必須です。その柵の設置も私たちだけではできなかった。地域の方々の力と助けがあったから、移住初年度の米作りができました。
時には土地の性質や地域のこれまでの歴史について話してくれます。いつも私たちのことを気にかけてくれる。彼らは私たちのことを「地域の希望の星」だと言ってくれました。
「情けは人のためならず。まわりまわって地域に返ってくる」からと、惜しみなく力を貸してくれる日置畑の皆さんに、私たちは感謝の思いが尽きません。私たちは私たちを受け入れてくれたこの地域のために尽力したい、そう強く思っています。

また長門市においては2023年3月【オーガニックビレッジ】宣言を行い、市の農業がオーガニックに向けて大きく変容しようとしています。
これまでオーガニック1本で進んできたISATOとして、私たちを受け入れたくさんのご厚意をくださる同市に、私たちは力の限り尽力し恩返しをしていく所存です。これからの長門市で営む農業が楽しみで仕方ありません。

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~自然栽培の耕作面積日本一を目指して~

株式会社維里は自然栽培での耕作面積日本一を目指しています。
どうして“耕作面積”で日本一になる必要があると言えば、オーガニックが「当たり前」の未来を築くため」です。
私たちが関わる土地が増えればおのずとオーガニックな土地が増える。そうすれば日本のオーガニックが増えていく。
そのビジョンのために進んでいきます。

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食べたものが明日の自分をつくります。農業は未来を創る志事です。

農業という分野で、里を維持し地域の方々と交流を深め、地元への社会貢献に尽力したいと考えています。
まだまだ走り出したばかりですが、明るい未来の創造のために、私は今日も明日も農業に真摯に向き合っていきます。


株式会社維里 ISATOFARM
首藤 元嘉・陽子